7月27日、来年4月から小学校1~6年生で使用する特別の教科(道徳)の教科書採択が行われました。傍聴には、51名の方がかけつけ、採択の行方を見守りました。
採択に先駆けて行われていた出版社ごとの分析や学校での評価結果などが示され、評価の高かった光文書院・光村図書・教育出版が候補になっている様子でした。各委員から採択を前に重要視する事項が語られ、「子どもたちが自ら考え・行動すること」「いのちの大切さ」「指導にあたる先生の使いやすさ」などが挙げられました。また、「伝記や偉人伝が多く掲載されたものもあったが、それが子どもたちの生き方を固定化しないか」といった懸念も出されました。
4人の委員の内、一人が光文書院を。3人が光村図書を選び、小学校での教科書は光村図書に決まりました。
道徳の教科化については、「特定の価値観・生き方の押しつけにならないか」との懸念が解決されていません。道徳とは本来的には、一人ひとりが他者との生活を通じて、見聞きし、考え、深めていくものではないでしょうか。また、記述式ではありますが、”評価”されるということは、その評価に応える回答をする。いわゆる”いい子”づくりにつながえる可能性もあります。
来年4月以降、様々な問題が顕在化してくるでしょう。子どもたちが自分らしく、健やかに、のびのびと、成長できる。そういう環境づくりを提案していきたいと思います。
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